ロロピアーナ・オーストラリスのスリーピース
- 堀越 雅美
- 2023年6月8日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年7月5日

今まではZegnaやReda maiorなどを愛用して下さっていたお客様。
今回は初めてLoro Piana(伊)のAustralisでスリーピースをお仕立ていただきました。
冬物のオーストラリスは艶感たっぷりのスーパー150'sにも関わらず、薄すぎず厚すぎない安定感がより柔らかいだけではない高級感を増していたように思いました。
お仕事で海外での授賞式にもご着用くださるなど、大事な日に大切に着て下さり心より光栄でした。
ロロピアーナは今年の秋冬物でまた新作が入荷予定となっています。
ここぞという日のためのパワースーツに最適な1着になることでしょう。
Loro Pianaの歴史

ロロ・ピアーナは1924年イタリアのピエモンテ州にてPietro Loro Pianaが生地メーカーとして創業。約100年の歴史を誇る一流のオーダースーツ生地ブランドです。当初は最高級のカシミアとウールを扱っていました。
ゼニアやダンヒルと並び、スーツ生地の中でもその存在感は際立っています。既製品のブランドとしても店舗があるので、ご存じの方も多いかも知れません。
生地はキートン、ブリオーニなど名だたるイタリアブランドにも提供され、世界のブランドからも絶大な信頼を得ている、トップラグジュアリーブランドです。
創業よりロロ・ピアーナ家に受け継がれるファミリービジネスとして発展していましたが、2013年にファミリービジネスからフランスのLVMH(モエヘネシー・ルイ・ヴィトングループ)の傘下に入るという転機が訪れました。それにより、その伝統的なものづくりが世界のファッションビジネスに受け継がれさらなる発展を遂げています。
オーダースーツ生地ブランドとして目の肥えた大人の男性、30代以上のエグゼクティブの方々に高く評価されています。
最高級のスーツのためのAustralis
Australis(オーストラリス)はゼニアで例えるとTrofeo(トロフェオ)に相当するような、ロロ・ピアーナを代表する生地と言えるでしょう。
毎年オーストラリアで行われる羊毛オークションで最高クラスのウールを入手します。その中でもさらにきめ細かいウールを厳選したものからオーストラリスが織り上げられます。
Australisでスーツを仕立てると・・

Loro Pianaは糸の原料から紡績・織布の商品化までを徹底して自社工場で一貫生産している「ミル」の代表格です。
生地の特徴としてはそのしなやかな風合いです。その中でも特にオーストラリスはスーパー150’sのなめらかで美しいドレープ感、光沢感、深みのある発色。無地や、シックな色柄など、プレーンな生地ほどその良さは際立っています。
これこそが「最高の製品のみを保証する」というロロ・ピアーナ哲学のもと生み出された最高の生地といえるでしょう。
Loro Piana / Australis
シングルスーツ 165,000円(税込)