ウエディングスーツとの出会い~準備編~
- 堀越 雅美
- 7月13日
- 読了時間: 5分

「ウエディングドレスでなく、白いパンツスーツが作りたい」
とのご依頼を受けこのたび制作させていただきました。
2024年11月に初めてご依頼いただき半年間の打ち合わせとフィッティングを重ね、先月6月に晴れて挙式されました。本当におめでとうございます!
幸せな仕事に関わることの出来た半年間を記録に残しておきたいと思います。
予定では
前編・・・準備編
後編・・・完成編
です♪
今回は前編の「準備編」となります♡
始まりは・・
ご連絡くださったのは今まで全く面識のない女性の方から、LINEでのお問い合わせが始まりでした。
・ウェディングドレスではなくて、新婦も白いジャケパンを着たいと思っている
・会場がホテルミラコスタなのですがかなり華やかで、ドレスより地味になってしまわないか心配であること
・華やかでフォーマルなレディースのジャケパンを仕立てていただくことは可能ですか
といった内容でした。
ウエディングドレスの代わりに着るスーツ!?
今まで手掛けた経験はありませんでしたが、かっこいい!関わってみたい!というのが私の第一印象でした。
その後ご本人も積極的に参考写真を送って下さるなど、だんだんと現実味を帯びてきました。
日本ではまだ珍しいけれど、韓国など海外では増えてきているようですね。
何枚かの写真を見ているうちに、この形なら私も作れる!とワクワクしたのが昨日のことのように思い出されます。
ちなみに日本では2021年にご結婚された瀬戸康史さんと山本美月さんもとっても素敵なウエディングスーツ姿でしたね。(ご興味のある方は検索してみてくださいね♪)
生地選び
スーツ作りはまず生地選びから始まります。
私の普段の仕事はビジネススーツ、ビジネスカジュアル、基本的な礼服などを中心に手掛けることが多いのですが新婦が着るウエディングスーツに適した生地はなんだろう?ただ白いだけでいいのだろうか?
・・など模索していました。
一般的なスーツは基本的にはウール素材が殆どでウールではその特性上、純白はありません。生成(きなり:アイボリーがかった白)を「白いスーツ」として認識しています。
お客様から頂いた参考資料の写真は白に見えるけれど、実際は白ではなく生成なのかな?
スーツとヴェールの色の合わせ方は?
など、掘り下げたいポイントも続々生まれてきます。
イメージを模索しながらも、初期の段階でご本人達のポートレート写真を何枚かいただいていたのでイメージを固めていくことが出来ました。
一度も面識のなかった方を相手にスーツを作ることは普段の仕事では殆どないため、写真を送ってくださったことはとても有難かったです。
リアル打ち合わせ
1か月間ほどLINEでのやり取りを重ね、12月に入り初めてお2人が私のサロンに生地の候補を見に来てくれました。本当に魅力的なお2人でますます私も幸せな気持ちになりました♡
ピックアップしてきた生地サンプルを見て頂き2~3候補に絞り、またせっかくなので新婦と一緒に作って一緒に着られるタキシードの候補生地もご提案させていただきました。
その後も郵送でサンプルを送ったりLINEでのやり取りを重ね、候補の生地をどんどん絞り込んでいきました。最終的には形になるのが本当に楽しみな華やかな生地に決まりました。

そして新郎も他テーラーさんの綿密な下見を重ねた結果、私のところで一緒に作って下さることになりました!ちょうど時期はクリスマス♡
お2人のデザイン決めを年内に済ませ、年明けに採寸をするという余裕を持ったスケジュールで進めることにしました。先にスーツが決まればヴェールなどの小物もそれに合わせて決められますしね。
同時にオーダーヴェールの会社にも今回のテーマについて相談のうえ、必要であればヴェールも合わせてオーダーできるご提案もさせていただきました。

採寸
いよいよ挙式を6月に控えた2025年の始まり。年明け落ち着いた頃、採寸に入ります。
靴は採寸後にスーツが出来てから合うものを買いに行こうかな・・と仰っていた新婦が採寸日に当日用の靴も用意してきて下さったのが有難かったです。
といいますのも、ヒールの高さもさることながらとってもデザイン性の高い予想外の厚底靴!目から鱗です(笑)
パンツの採寸の時には特に女性はヒールの高さ、靴のデザインなどでパンツの丈が変わってきます。今回のように特別感のあるデザインの時は実際にその靴を履いて採寸に臨んだ方が仕上がりの精度が上がりますしスーツのイメージも共有しやすくなりますのでぜひお勧めです。
新郎新婦お2人の採寸を慎重に進めます。
今回は日程に余裕があったので、一度仕上げてからさらに可能な限りの微調整をさせていただこうと思いました。余裕を持ってオーダーしてくださったことで当日をよりブラッシュアップした状態で迎えられたかなと思っております。

~後編へ続く~